9月19日(金)~21日(日)にブラジル・サルバドールにて開催される「FISU World University Championships / 3×3 Basketball」へ向け、平成26年度3×3男子U-24日本代表チームは、8月15 日(金)~8月17日(日)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第2次強化合宿を行いました。
第1次強化合宿終了後、金澤 篤志アドバイザリーコーチは「もっと練習から激しくしならなければならない」と話していました。今回の第2次合宿で大会に出場する4名を決定する為、選手たちにとっては、最後のサバイバルとなりました。
合宿2日目となる16日には、『3×3 PREMIER.EXE』に所属する“GREEDYDOG.EXE”(落合 知也 選手/中山 乃不史 選手/マシュー カイル 選手/宮坂 侑 選手)に、 平成26年度3×3日本代表で6月にロシア・モスクワで開催された「FIBA 3×3 World Championships」にも出場した高久 順 選手(プレス工業/UNDERDOG)を加えたチームと練習試合を4本行いました。最初の試合こそ、兼子 勇太選手(NBDL:パスラボ山形ワイヴァンズ)のツーポイントショットの確立が良く、竸った展開となったものの、ゴール下で存在感を発揮するマシュー選手や落合選手を抑えきれずに敗戦。 2試合目以降も引き続き、落合選手とマシュー選手に得点を重ねられた上に、球際の強さを持ち合わせる高久選手にルーズボールやリバウンドをことごとく拾われると、足が止まって来たところで中山選手・宮坂のドライブからの得点を許すと展開となり、持ち味を発揮することが出来ずに連敗。
第1次強化合宿に引き続いての対戦となった落合選手は、「前回やった時よりもスペースの使い方がうまくなっていたり、効果的なパスが何本かあったりしたので、やりにくいチームになって来ている」と話し、チームとしての仕上がりや成長を客観的に伝えてくれましが、高久選手からは、「僕たちが合宿していた時は、ゴール下でのポジション争いにしても、ルーズボールにしても本当に激しくコンタクトしていた。もっと気持ちを前面に出して、プレーして欲しい。まずはそこから。」とチームが抱える課題を。さらに、マシュー選手は「僕もなれるものなら、代表として3×3をプレーしたい。みんなも日本代表としてプレーすることを誇りに感じて欲しいし、そのチャンスに全力で挑戦すべき。」と選手たちに代表選手としての自覚を求めました。
自らも落合選手やマシュー選手とともにプレーする谷口 達朗選手は「もっと歯が立たないかと思っていたけれど、みんな試合を重ねる中で対応して、通用している場面もあった。リバウンドをサボらないとか、ボックスアウトであと一歩押し負けないなど、負けた理由は明確なので、チームでしっかりと話し合いたい。」と話してくれました。
合宿3日目となる17日(日)の午前中は、屋外の炎天下などを想定し、過酷な環境の中でもベストパフォーマンスを発揮するとともに、脱水症状にならないよう水分補給を行うこと、暑さの中でも休憩中に体をリカバリーさせ、2試合目・3試合目を迎えられるようなることを目的に、体育館の冷房を切って室温が33℃を超える中で練習を行いました。体育館で立っているだけでも汗ばんでくる中で練習を行った選手たちは、集中力が切れ、シュートの精度が低くなったり、互いに声を掛け合う機会が減ったりと苦しそうな様子で、ナショナルトレーニングセンターをはじめ、いかに日頃の環境が恵まれているかを感じたようです。
この日も午後からは、試合中心のメニューとなり、平成26年度3×3日本代表の鈴木 慶太選手(F’SQUAD)に加え、自主トレ中であったハヤブサジャパン平成26年度バスケットボール男子日本代表チームの石崎 巧選手も練習試合の相手となってくれました。前日の練習試合の反省から試合中、金澤アドバイザリーコーチからは「もっと激しく」、「もっと強く」、「(ボックスアウトで押し込まれた際に)ステップバックするな」と厳しい声が飛んでいました。5対5で日本代表のキャプテンも勤める石崎選手、体の使い方の上手さや普段とは違う6号球を使用しても外からのショットを確実に決める適用能力の高さを選手たちは肌で感じていました。5試合を行ったうち、4試合ノックアウト負けを喫してしまい、高確率のツーポイントショットを求める3×3 U-24代表チームが理想とする展開を相手にされる結果となりました。
このあと、最終派遣4名の選考を行った上で、9月13日(土)~15日(月)まで第3次強化合宿を行い、大会の開催地であるブラジル・サルバドールに向け出発致します。